教室紹介 Classroom introduction

ご挨拶

 医学ならび看護学においては専門分化され、高度な実践や深化が追求されていますが、公衆衛生看護学領域はジェネラルかつ総合的・学際的な領域です。
 対象とする健康課題や対象は幅広く、小児から高齢者まで、あるいは個人(患者)や家族からコミュニティ・社会全体までを介入対象としています。人々が健康や生活上の課題に対応し、個人が尊厳ある主体として生活を送れるようにミクロ、メゾ、マクロの視点から科学的に解明し、支援するためのエビデンスの生成や実践のあり方を追求しています。
 研究テーマは学際的なものが多いため、社会学や疫学など学外の研究者との共同研究や、患者さんやそのご家族のような健康上の課題を抱える当事者が研究チームの一員として参加する当事者参加型研究を行っています。
 問題や課題を抱える現場の問題解決に学術的な立場から寄与できることはないかと、地元地域やコミュニティとの「社-学」連携にも大変関心を持っています。
 さらに興味やご関心を持たれましたら、研究や教育のページもお訪ねください。直接相談をご希望の方は、お問い合わせのページ から、当方までぜひご連絡ください。 

教授 伊藤 美樹子

講座の概要と沿革

 2016年4月以降の講座の沿革について紹介します。
 公衆衛生看護学領域は、公衆衛生看護学講座内に2021年3月に設けられた分野です。旧・公衆衛生看護学講座は、保健師課程を中心とした地域看護や公衆衛生看護の領域と、在宅看護学領域、ならびに本学の学部教育における特色的な教育実践である「訪問看護師コース」を同じ講座構成員が担ってきました。
 保健師課程では、新卒保健師を目指す学生を輩出し続け年々その数は増えてきております。また、訪問看護師コースの修了生からは新たに新卒訪問看護師が輩出されています。同コースでは、思考することや実践・評価する経験を重視し、プログラムを持続的に深化及び発展させてきましたが、2019年入学生からは、正規のカリキュラムに位置づけられ、新たに「地域医療実践力育成コース」となっています。
 2021年3月には公衆衛生看護学講座内に新たに公衆衛生看護学領域と「地域医療実践力育成コース」を担う訪問看護領域が設けられ、訪問看護領域に辻村真由子教授が着任されました。
 2つの領域の専門性やネットワークを強みとして生かしながら、教育・研究活動を推進しています。